令和3年度第1回山形県公立大学法人評価委員会
日時
令和3年8月10日(火曜日)書面審議
令和2年度業務実績の評価について
評価委員会委員からの主な意見は、以下のとおりです。
山形県公立大学法人
- HPを拝見すると、図書カード配布や教職員有志からの食糧支援にとどまらず、市や地元企業等からの支援を学生にしっかりと繋いでいることがわかり、年度計画は十分に達成できていると考える。今後も、経済的困窮によって就学を諦める学生がいないよう、支援の充実・継続をお願いしたい。
- 新型コロナウイルス感染症の影響で、試験対策も困難を強いられたのではないかと思われるが、管理栄養士資格の有無でキャリアの幅は違うため、今後も、目標が達成できるよう、感染対策を講じながら、きめ細やかな対応の継続をお願いしたい。
- 就職率100%は充実した対応の成果と感じる。大学要覧によると、県内就職率は35%程度であり、県内出身者はもちろん、県外出身者の県内就職促進のため、支援の継続をお願いしたい。
- 栄養士と管理栄養士の違いについて、高校生やその保護者の間で理解が進んでいるとは言えない状況かと思われるため、今後も機会をとらえてPRに努めていただきたい。
- 他国を知ることは日本・山形の良さの再認識にもつながると考える。新型コロナウイルス感染症の影響は大きいが、Web会議システムを利用しての交流など、国際交流のあり方を継続して検討いただきたい。
公立大学法人山形県立保健医療大学
- 学生対象のアンケートについて、前期は8割の学生が回答しているが、後期は回収率4割と差がとても大きいようである。回収率が低ければ、的確な評価や問題点の把握につながらないため、回収率を上げる取組が必要と感じる。
中期目標期間(第2期:平成27年度から令和2年度)業務実績の評価について
山形県公立大学法人
- ヘルパーの方から高齢者が昔ながらの食事を切望していると聞いたことがあり、地域の特性を理解する科目は山形で仕事をする時はとても大切だと痛感している。
- 平常時の学生生活支援も充実していると感じたが、それ以上にコロナ禍に対して柔軟な対応が行われている。(連番7及び連番22については)中期目標を十分に達成し、S評価がふさわしいと考える。今後も、経済的困窮で学ぶことをあきらめる学生がいないよう、継続をお願いしたい。
- 就職率100%の達成はきめ細やかな対応の結果と感じるが、管理栄養士合格率は計画を下回っている。管理栄養士業務はとても幅広く多様な現状にあり、就職したが理想と現実のギャップに悩んでいたり、管理栄養士が職場に一人のため相談者がおらず行き詰まっている新卒の栄養士がいると聞く。キャリア継続のための支援も含め、今後も取組の実施をお願いしたい。
公立大学法人山形県立保健医療大学
- 看護学科卒業生の県内就職率が向上していることは、貴大学が多方面から取り組み、在校生だけでなく卒業生への情報提供支援などが実を結んでいると思う。今後もさらなる県内就職率のアップを目指して支援を継続していただきたい。