ホーム > 県政情報 > 山形県の紹介 > 山形ものがたりトップページ > いいながめ|山形の自然編 > やまがた百名山
更新日:2020年9月28日
ここから本文です。
山形ものがたり YAMAGATA'S STORY
いいながめ山形の自然編
Yamagata 100 Famous Mountains
花の山、祈りの山、暮らしの山、憩いの山。
日本百名山の六座を含むやまがた百名山は、かけがえのない地域の宝。
残雪の月山と林檎畑
山形県はその名が示すとおり、山の県です。
県内にある盆地の数は8つと、日本トップクラス。それだけ周囲を山に囲まれ、唯一日本海に面した庄内平野でさえ三方には麗しい山々が連なっています。山形県に住み、または山形県を旅して、山の姿を見ない日はありません。
そもそも、「山形」の県名は、山の近く、山のふもとといった意味の「山方」に由来すると言われています。面積の大半である72%を山地が占めています。
なかでもひときわ高くそびえ立つのが、日本百名山に数えられる山々。蔵王山、鳥海山、月山、吾妻山、朝日岳、飯豊山の六座です。雄大な遠望、山麓の広大なブナ林、雪渓の美しさ、尾根からのパノラマ、稜線沿いや湿地に広がる高山植物の群生、そして縦走の魅力など、個性あふれる山容と緩急豊かなルートは、日本全国の登山愛好家を魅了して止みません。
日本百名山は、1964年(昭和39年)に、小説家・随筆家でもあり登山家でもあった深田久弥氏が、その豊富な登山経験から100の山を選定し、随筆集として発表したものです。それ以降、登山愛好家たちのバイブル的存在のひとつとなり、百名山人気は今もなお続いています。
蔵王熊野岳とお釜
やまがた百名山は、山形県内の幾多の山の中から、県民、県内35市町村、山形県の山に愛着を持つみなさんから広く募集し、県内の山岳・観光関係者で構成された「やまがた百名山選定委員会」の意見を踏まえ、平成28年度に県が選定したものです。
もちろん、日本百名山に数えられる名峰六座を含みますが、やまがた百名山が、日本百名山に代表されるような登山愛好家のためのセレクションと大きく異なるのは、選ばれた山たちがその歴史的背景のなかで県民の生活と深く関わりを持つことです。
山に登ることそのものを目的とした、登山のための登山、いわゆるアルピニズムは18世紀後半のヨーロッパで始まりました。山はデーモン(悪魔)の住むところ、克服、征服、挑戦、冒険の対象であり、これを最大の喜びとして、またはスポーツとして発展し、今日の登山ブームに至っています。
これに対し、日本、とりわけ山形県では顕著に、山そのものを神とし、修験や参拝の対象とする山岳信仰が古くから深く根付いています。山の神からの恵みをいただくために狩猟に入るマタギ文化、そして、炭焼き、薪材、山菜やキノコの採取を糧としてきた里山の暮らしも同様です。身近で密接な山と人との関わりがそこにあります。
以東岳山頂からの朝日連峰主稜線の眺め
朝日連峰の稜線、飯豊山山頂付近からは、矢じりなどの石器が見つかっているそうです。標高で1,800m以上、登頂までの片道で6時間から16時間も要し、本格的な装備と技術・体力を求められる場所にさえ、生活の痕跡を残した古人たち…石器時代あるいは縄文時代のはるか昔から、やまがた百名山のストーリー、山と人のヒストリーは、脈々と受け継がれています。
やまがた百名山セレクトの特徴はもうひとつ。半日もかからずに気軽な子ども連れトレッキングとしても登頂できる低山、里山が数多く選ばれていることです。また、山形の山には、登山前、下山後の楽しみも盛りだくさん。第一に温泉、第二に地物や旬の食、そしてこれらを提供する宿。暮らしと密接な存在だった山と、再び向き合い、触れ合い親しむための登山口こそが、やまがた百名山なのです。
<取材協力>
小国町山岳会
気軽にトレッキングを楽しめる山々
里山と温泉を楽しむ、クアオルト健康ウォーキング
開湯560年以上の歴史がある温泉地、上山市で開催されている身近な山歩き。市内には「やまがた百名山」の一つである「三吉山」を歩くコースを含め8コースあり、全長3〜5km、標高184〜1440mと、変化に富んでいます。必ず専門ガイドがつき、歩き方や呼吸方法の指導、自然案内人を兼ねており、四季を通じて心地よい運動とさまざまな景色を楽しむことができます。
お問い合わせ
上山市温泉クアオルト協議会 (上山市クアオルト推進室内)
〒999-3192 山形県上山市河崎1-1-10 電話番号:023-672-1111(内線222)
イベント申し込み先
上山市観光物産協会
〒999-3134 山形県上山市矢来1丁目2-1 電話番号:023-672-0839
かみのやま温泉クアオルトスタイル(外部サイトへリンク)