山形県医師修学資金貸与制度について
「山形県医師修学資金貸与制度」は、山形県内の医療機関に勤務する医師を確保することを目的とした制度です。
また『将来、皆さんに山形県の地域医療を担っていただきたい』という願いから実施しています。
制度について
- 大学卒業後、県内の医師の確保が必要な地域または診療科に勤務する意思を有する医学生に対して、大学に在学する期間中、修学資金を貸与する制度です。
- 卒業後、県内の公立の病院等に一定の期間勤務すれば、修学資金の返還が免除になります。
各制度の概要や返還の免除要件について
- 山形県医師修学資金貸与制度には、「地域医療従事医師確保修学資金」、「特定診療科医師確保修学資金」の2つの制度があります。
制度の概要・返還免除要件
|
地域医療従事医師確保
修学資金
|
特定診療科医師確保
修学資金
|
貸
与
額
・
対
象
者
等 |
- 貸与額
- 対象者
- 大学卒業後、山形県内の医師の確保が必要な地域に勤務する意思を有していること
|
- 貸与額
- 対象者
- 大学卒業後、山形県内の医師の確保が必要な診療科(小児科・産婦人科・放射線科・麻酔科・救急医療)(以下、「特定診療科」という)に従事する意思を有していること
|
返
還
の
免
除
要
件 |
以下の要件を満たした場合、
修学資金の返還を全額免除
- 医師免許を取得した後、直ちに県内臨床研修病院で臨床研修を行うこと
- 臨床研修修了後、引き続き山形県内の公立の病院等に勤務した場合において、臨床研修を含む在職期間が、貸与期間の1.5倍(7年に満たないときは7年)に達すること
- 当該在職期間(臨床研修期間を除く)のうち、4年以上(貸与期間の1.5倍の期間が9年に満たないときは、3年6月以上)の期間は、医師少数区域等の医療機関等に勤務すること
- 県の定めるキャリア形成プログラム及びキャリア形成卒前支援プランの適用に同意すること
|
以下の要件を満たした場合、
修学資金の返還を全額免除
- 医師免許を取得した後、直ちに県内臨床研修病院で臨床研修を行うこと
- 臨床研修修了後、引き続き山形県内の公的な医療機関の特定診療科に勤務した場合において、臨床研修を含む在職期間が、貸与期間の1.5倍(7年に満たないときは7年)に達すること
- 当該在職期間(臨床研修期間を除く)のうち、4年以上(貸与期間の1.5倍の期間が9年に満たないときは、3年6月以上)の期間は、医師少数区域等の医療機関の特定診療科に勤務すること
- 県の定めるキャリア形成プログラム及びキャリア形成卒前支援プランの適用に同意すること
|
条例・規則等
条例・規則
キャリア形成プログラム及びキャリア形成卒前支援プラン
令和6年度山形県医師修学資金貸与制度について
(PDF:712KB)
その他
【重要】山形大学医学部医学科「地域枠」入学者への留意事項
- 山形大学医学部医学科「地域枠」は、山形県医師修学資金の貸与を受け、医師免許取得後、同修学資金に基づくキャリア形成プログラムに従って、山形県内の指定する医療機関において必要な期間、義務履行することを誓約した上で入学する選抜枠となります。
- そのため、山形大学医学部医学科「地域枠」選抜により同学部に入学・卒業した方(以下、「地域枠医師等」という。)は、義務履行の中途等で山形県医師修学資金を返還し、キャリア形成プログラムを解除すること(以下、「離脱」という。)は、原則想定されておりません。
- 地域枠医師等がやむを得ず離脱を希望する場合は、山形県医師修学資金の返還手続きとは別に、原則、離脱することについて山形県地域医療対策協議会(※)の承認を得ることが必要となります。
- なお、山形県地域医療対策協議会の承認なく義務履行をやめた場合は、専門医資格認定に支障が生じる等のペナルティが課される可能性があります。
※山形県地域医療対策協議会:医療法第30条の23の規定に基づく、山形県における医師確保対策の具体的な実施に係る関係機関の協議・調整を行う場。
地域医療実習について
- 山形県では、地域医療の現状などについて理解を深めていただくため、県内4地域(村山・最上・置賜・庄内)において、臨床研修病院や地域の病院、診療所等での体験実習を行う「地域医療実習」を実施しております(交通費等の旅費は県で負担)。修学資金の貸与者は、是非ご参加ください。