更新日:2024年9月17日

ここから本文です。

西置賜河川砂防課の事業紹介

西置賜河川砂防課では長井市、小国町、白鷹町、飯豊町において、河川・砂防関係施設の維持管理や整備などを行っています。

仕事の一部をご紹介します。

  1. 砂防工事箇所
  2. 地すべり防止工事箇所
  3. 急傾斜地崩壊防止工事箇所

河川関係事業の紹介

河川整備事業では、豪雨や台風時に河川の氾濫が起きて浸水被害などが発生しないように、川幅を広げることで、河川を流れる水の量を増やしたり、川の上流から下流への勾配を急なものから、緩やかなものにすることにより、流水の勢いを弱くするなどの整備をしています。

下の写真は、飯豊町内を流れる萩生川のものです。工事前後の同じ個所を上下に並べてみました。

萩生川工事前後の写真
整備前1 整備前2 整備前3 整備前4
整備後1 整備後2 整備後3 整備後4

 

 

砂防関係事業箇所の紹介

1.砂防工事箇所

主に大雨などに伴って起こる土石流を防止するために、砂防えん堤などの土石流・流木対策工の整備をおこなった箇所です。

砂防工事実施個所
梨木沢(長井市) 山田入沢(長井市) 塩田沢(白鷹町)

 

2.地すべり防止工事

融雪期や大雨時等に地下水の上昇に起因して発生する地すべりを防止するために、集水井や横ボーリングなどの地下水排除工などを行います。

菅沼地区(飯豊町)の写真
全景 集水井 集水井の内部 横ボーリング

  • 集水井・横ボーリングの役割

地中の地下水を集めて排水するための施設です。

排水により、地すべり中の地下水位を下げることによって、間隙水圧(一種の浮力のようなもの。)を低減することで、地形の摩擦力を高め、地すべりが起こらないように抑制するものです。

 

3.急傾斜地崩壊防止工事

主に大雨などに伴って発生するがけ崩れを防止するために、法枠工などの斜面の整備を行います。

田辺地区(白鷹町)の写真
全景

法枠施工状況1

骨格となるフレームの設置状況です。

法枠施工状況2

フレームにモルタルを吹き付けている状況です。

ロックボルト挿入状況

鉄筋を差して、表層面と安定している地盤面を緊結します。

 

施設の点検

1.砂防関係施設の点検

砂防関係施設の機能が十分に発揮されているか職員自身の確認を基本として点検しています。

非常に地味な仕事ですが、施設の健全度は県民の皆様の安全に直結するので、実は特に重要な仕事です。

 

2.安全利用点検

 

災害復旧事業

1.災害復旧事業とは

災害復旧事業とは、異常な天然現象により被災した公共土木施設を復旧する事業で、「公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法」に基づき国の負担により実施するものです。

2.採択の要件

2-1.公共土木施設とは

河川、海岸、砂防設備、地すべり防止施設、急傾斜地崩壊防止施設、道路、下水道、公園など

2-2.異常な天然現象とは

暴風、洪水、高潮、地震、降雨、波浪、津波、地すべり、降雪、落雷、噴火など

2-3.異常な天然現象による災害の採択範囲

(河川災害の場合)

  • 警戒水位以上の水位
  • 河岸高(低水位から天端までの高さ)の5割程度以上の水位
  • 河床低下等のため警戒水位の定めが不適当な場合の警戒水位未満の出水
  • 比較的長期間にわたる融雪出水等

(河川以外の施設災害の場合)

  • 最大24時間雨量80ミリ以上の降雨
  • 時間雨量が特に大である場合(時間雨量が20ミリ程度以上)
  • 最大風速(10分間平均風速の最大)15メートル以上
  • 高潮、波浪(うねりを含む)、津波による災害で被災の程度が比較的軽微と認められないもの
  • 地すべりによる一定のブロックが概成している地すべり防止施設の災害
  • 地すべりによる地すべり防止施設以外の災害
  • 地震による災害
  • 降雪、低温による災害
  • 干ばつによる災害
  • 火災による災害
  • その他落雷、噴火、噴気、降灰、雪崩、地盤沈下等のよる災害

3.採択の範囲

災害復旧は被災した公共土木施設を早期に元の機能まで回復させる事業であり、原形復旧が基本とされています。

原形復旧が困難な場合や不適当な場合には、形状、材質、構造を改良する等、従前と異なる施設形状で復旧することができます。

次のようなものは適用除外として災害復旧としては採択されません。

  • 1箇所(直線距離で100メートル以内は1箇所として考えます。)の工事の費用が都道府県、指定市に係るものにあっては120万円、市町村に係るものにあっては60万円に満たないもの。
  • 工事の費用に比してその効果の著しく小さいもの。
  • 維持工事と見るべきもの。
  • 明らかに設計の不備又は工事施行の粗漏に起因して生じたものと認められる災害に係るもの。等

 

災害復旧事業等に関する詳細はこちらをご覧ください。(準備中)

その他の活動

上記の工事のほかにも、職員が出向いて土砂災害等の説明をする出前講座等を行っています。

  • 平成30年10月産業技術短期大学の生徒さんを対象として、萩生川河川整備事業の現場説明会を実施しました。

  • 平成30年11月白鷹町の地区の方々を対象として、土砂災害警戒区域の現地を回りながら出前講座を実施しました。

お問い合わせ

置賜総合支庁建設部西置賜河川砂防課 

住所:〒993-8501 長井市高野町二丁目3番1号

電話番号:0238-88-8232

ファックス番号:0238-83-3188