更新日:2022年3月1日

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熊野長峰湿原群の保護管理活動(熊野長峰湿原保護管理会)

熊野長峰1

 熊野長峰湿原群は、やまがた百名山のひとつである熊野長峰の山頂近くにあり、点在する大小合わせて8つの湿原からなります。貴重で学術的価値の高い湿原として昭和62年に鶴岡市天然記念物に指定されています。

 天然記念物に指定されたことを受け、翌年の昭和63年から地元の文化財愛護会が中心となり、現在の保護管理会の前身となる保護管理活動を開始しました。平成16年に文化財愛護会の内部団体として熊野長峰保護管理会を結成し、現在まで30年以上にわたり地元住民の手で活動を続けています。

 10年ほど前から、最も広い1号湿原を中心に、湿地性植物が減少しヨシや樹木が増えるという湿原の遷移・乾燥化が進み始めました。これに対し同会は、平成25年より専門家の指導を仰ぎながら保全活動の計画を立て、現在は年2回のヨシ刈りと樹木の伐採・除去をモニタリングとともに行っています。その結果、ここ数年ミズバショウなどの湿地性植物が徐々に回復してきていることが認められました。目に見える成果に会員の皆さんはとても喜び、活動の励みにもなっています。

 また、平成29年に熊野長峰がやまがた百名山に選定されマスコミで紹介されたことや、コロナ禍で屋外レジャーが注目されたことで、熊野長峰を訪れる登山客が増えています。このため同会では、湿原を維持するため周辺環境の整備により一層力を入れているところです。

熊野長峰2

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