更新日:2024年7月24日
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最上地域の地図
最上地域は、山形県北東の内陸部に位置し、東は神室山(かむろさん)に代表される奥羽山脈を境に宮城県と、西は鳥海山(ちょうかいさん)や月山に代表される出羽山地を境に庄内地域と、南は村山葉山、実栗屋峡(みくりやきょう)を境に村山地域と、北は加無山(かぶさん)を境に秋田県と接しています。
地域の南部から西部にかけて最上川が貫流し、小国川、鮭川、銅山川等の中小河川が合流し、その扇状地に新庄盆地、向町(むかいまち)盆地などの平地が形成され、そこに農地や集落が散在しています。
地域の総面積は、県全体の19.3%1を占め、1市4町3村で構成されています。
最上地域は、夏は一般的に高温多湿で、冬は最上川の峡谷にそって日本海からの北西の季節風の影響で雪が多く、豪雪地帯として知られています。他の地域と比べると、年平均の降水量は県内4地域(村山、最上、置賜、庄内)の中で多い傾向にあり、日照時間は最も短くなっています。
最上地域は、四方を鳥海山や月山、神室連峰など高く険しい山々に囲まれ深い原生林が多く残り、全国でも有数の「巨木の里」として知られています。
平成4年に舟形町の西ノ前遺跡より出土した土偶「縄文の女神」が、平成24年に国宝に指定されました。この土偶は、学術的な価値の高さとともに、地域の観光や産業振興のシンボルとしても期待が高まっています。
開湯1,200年を誇る肘折(ひじおり)温泉をはじめとする赤倉(あかくら)・瀬見(せみ)の温泉地も日本の原風景を偲ばせる昔ながらの温泉として多くの人を魅了しています。
ユネスコ無形文化遺産登録の新庄まつりは、毎年8月24日から26日に開催され、多くの観光客を集めています。
出羽山地を東西に貫く最上峡の雄大な自然の中を舟で下る「最上川舟下り」は、四季折々に美しい表情をみせる最上峡の絶景を満喫するとともに、義経伝説、芭蕉の足跡(そくせき)に出合えるのも魅力の一つになっています。
最上地域の産業別就業人口比率は、第一次産業従事者が14.5%、第二次産業従事者が30.3%、第三次産業従事者が55.2%で、県平均と比べると第一次産業の従事者割合が高く、全ての町村が県平均を上回っています。2
農業産出額は「米」が最多となっており、次いで「野菜」、「畜産」、「花き」、の順位となっています。3
森林面積は最上地域の総面積の79.8%4を占めています。
県内の丸太の約3割5が生産されるなど「金山杉」に代表される林業・木材業が盛んであるとともに、きのこ類の県内最大の産地であり、山菜類の生産も盛んに行われています。
事業所数は県全体の7.4%を占め、製品出荷額は県全体の3.1%となっています。主な出荷製品は「電子」、「木材」、「金属」となっています。6
地域の特徴を挙げると、皮革の出荷額等の割合が5.2%と他地域に比べ高くなっている点があります。
事業所数は県全体の6.6%を占め、年間商品販売額は4.0%となっています。7
商圏に関しては、地域の中核都市である新庄市が、他町村を一次商圏として抱えています。8
最上地域は古くから最上川舟運の発達とともに、交通の要衝(ようしょう)として発展し多くの人が行き交わってきました。そのような中で、最上地域の「そば」は、新庄・もがみの心づくしのもてなしのひとつとして引き継がれ、今日でも「新庄・最上そば街道」として親しまれています。
最上地域は、原生林が多く残り、全国でも有数の[巨木の里]として知られているほか、肘折(ひじおり)・赤倉(あかくら)・瀬見(せみ)などの温泉、義経や芭蕉ゆかりの地、最上川峡の絶景など豊かな観光資源に恵まれています。
観光客数は県全体の5.6%となっています。類型別では、「温泉観光地」が最も多く、次いで「名所・旧跡観光地」となっています。9
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