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更新日:2021年1月29日
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『山居倉庫』は、米の揚げ下ろしで雨風に当たらない構造や、倉庫内の工夫を凝らした空調管理、入庫米の厳しい選別審査などで、中央市場でも日本一と評される「山居米」を生み出した。
現在の近代的な倉庫の保管機能と比較しても、決して遜色の無い山居倉庫は、庄内米の改良と声価向上を果たし、農村経済の振興に貢献した。
山居倉庫は1893年(明治26)に酒田米穀取引所の付属倉庫として、旧庄内藩酒井家により最上川と新井田川に挟まれた通称「山居島」に建てられた。
舟による米の積み下ろしに便利な立地で、12棟の巨大な木造の倉庫を連ねた美しい建物と、最上川側のケヤキ並木が独特の風情を伝えている。
建設された14棟のうち12棟が残っており、現在も米穀倉庫として使用され、一部は「庄内米歴史資料館」や観光物産館として活用されている。
現在の倉庫内は、機械設備による空調管理が行き届いているが、設立当時は二重屋根やケヤキ並木、天窓や換気窓の配置など、様々な工夫を施し空調管理を行っていた。
二重屋根は、土蔵と屋根の間に空間を作って風通しをよくし、積み重ねた俵の熱の放散と、屋根からの伝導熱を防ぐ役割を果たしている。
また、ケヤキ並木は、日本海からの強い西風と夏の直射日光をさえぎり、倉庫内の温度を一定に保つ目的で植えられたもので、現在では見事な巨木となり、倉庫の屋根を覆っている。
庄内米歴史資料館は、現存する12棟のうち、一番奥の1棟の倉庫を利用して「山居倉庫の歴史」「米の歴史と米作り」「農家のくらし」などを分かりやすく展示している。
998-0838 山形県酒田市山居町1-1-8
(庄内米歴史資料館)
問合せ先:0234-23-7470
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