更新日:2024年4月22日
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井戸水等は気候や環境の変化等により水質が刻々と変化しています。
井戸水等を飲用とするためには継続的な水質検査や滅菌作業、場合によっては濾過等の水質管理が必要です。水質管理が十分でない場合には、感染症や有害化学物質等による健康被害を生ずることがありますので、これを未然に防止するために、飲用には水質検査で安全が確認された水を使用してください。水道水の使用をおすすめします。
なお、水道がない地域では、改善までの間、煮沸後に飲用するなど、衛生面には十分留意してください。
全項目検査(51項目)では、細菌汚染のほか、最近問題となっている重金属類、有機塩素化合物、消毒副生成物等の有害物質等も検査します。
水道では水の安全性を全項目検査で判断しています。
レジオネラ症はレジオネラ属菌が原因で起こる感染症で、免疫機能や抵抗力の低下している人、高齢者がかかりやすく、特に50歳代から70歳代の男性に発症者が多く見られます。
この病気のうち特にレジオネラ肺炎は、潜伏期間は2~10日、主な症状は高熱、悪寒、筋肉痛、吐き気、意識障害などであり、多臓器不全を起こし命を落す場合もある危険な感染症です。
レジオネラ属菌は土壌や淡水など身近に存在し、アメーバなどの原虫に寄生して増殖しており、アメーバが作る生物膜といわれるヌメリを棲家にしています。
感染経路としては、水温20℃以上の人工環境水中に入り増殖(36℃が増殖適温)したのち、工アロゾル(目に見えないような細かい水滴)とともに飛散し、人の呼吸器系に侵入してレジオネラ症を起こします。
感染源となる可能性がある施設は、循環式浴槽、冷却塔、加湿器、給湯設備、人工の滝や噴水などで、その施設内でアメーバなどのヌメリがあると増殖してしまいます。
循環式浴槽は、浴槽水をろ過器などを通して浄化して循環使用するものです。近年循環式浴槽を感染源とするレジオネラ症が多く発生し、患者さんが亡くなるなど問題となっています。
旅館や公衆浴場を経営する方は、以下を参考にして浴槽等の維持管理を適切に行って下さい。
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