ホーム > 産業・しごと > 産業振興 > 近代化を進めた建築物 > 旧鶴岡警察署庁舎
更新日:2021年1月29日
ここから本文です。
『旧鶴岡警察署庁舎』は初代県令三島通庸が、明治新政府の指導の下で新しい秩序を作り、庄内の近代化と復興を勧めるために建築したものである。
旧鶴岡警察署庁舎は、1884年(明治17)11月、初代県令三島通庸の令により鶴岡市の馬場町に完成した。建坪は238平方メートル、棟高19メートルの木造2階建ての擬洋風建築で、設計・施工は大工棟梁高橋兼吉があたる。1階は署長室と事務室、中2階に留置室、2階には取調室があった。
木造入母屋造りの建物は、屋根の大棟、破風妻飾りなど在来様式も併用されている。1956年(昭和32)に現在地に移築され、2009年(平成21)12月に国の重要文化財に指定された。
1956年(昭和31)鶴岡警察署の移転計画の際に取り壊される予定であったが、保存を求める庄内地区の建築士会が中心となり、酒井家が無償で提供した現在の土地に移築保存された。現在は、財団法人致道博物館の事務所棟として使用されている。
旧鶴岡警察署庁舎は、洋風工法と在来の手法を融合した、明治初期の擬洋風建築である。和風建築の木造入母屋造りで破風妻飾りなどを施し、ベランダや車寄せ、下見板張りに上げ下げ窓などの洋風建築を取り入れており、明治新政府の警察署としての威厳が感じられる。
上げ下げ窓
破風妻飾り
2階ベランダより
997-0036 山形県鶴岡市家中新町10-18
問合せ先:0235-22-1199
致道博物館 Official site(外部サイトへリンク)
お問い合わせ