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更新日:2021年1月29日
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『真室川森林鉄道』は、増大する木材需要と、山間地の産業復興のために昭和13年に創業された。これらは、最上地方の森林業の隆盛を伝える貴重な遺産である。
真室川森林鉄道は、奥羽本線釜淵駅と三滝、下小又、大池、高坂を経由して大沢川入にいたる、全長28kmの森林鉄道である。
トロッコ6両と客車をけん引して、一日一往復の運行で、国有林で伐採したブナ、杉材などを運搬し、釜淵貯木場に保管するという新庄営林署の事業のために建設された。1938年(昭和13)の開業で、1962年(昭和37)にトラック輸送に代わるまで営業された。この他にも、かつては釜淵駅を基点とする手押しのトロッコ輸送の路線が2本あった
運転席
木材を積んだ貨車
1981年(昭和56)に真室川町立歴史民族資料館が開館した際に、林業の町としてかつての森林鉄道を懐かしむ声が上がり、古い機関車を整備して資料館の敷地内で動態保存する事となった。
その後、まむろ川温泉『梅里苑』に移設され、現在では敷地内の森林で、1周約1kmを乗車することができる。(本ページのカラー写真は、梅里苑で運行されているもの。)
真室川森林鉄道は、1962年(昭和37)に廃線となったが、運用当時の写真が残っている。これは、真室川町立歴史民族資料館に保管されているもので、写真は「鉄道友の会秋田支部」からの提供である。
これらの写真は、真室川森林鉄道の隆盛を伝えるとともに、森林の伐採や、そこに働く人々の当時の様子などを知る資料として、大変貴重なものである。
999-5311 山形県最上郡真室川町平岡894-2
まむろ川温泉『梅里苑』
問合せ先:0233-62-2373
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