更新日:2024年2月26日
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検査機関:山形県 置賜食肉衛生検査所、庄内食肉衛生検査所
牛から延髄(脳の一部)を採取し、タンパク質分解酵素により正常プリオン(たんぱく質の一種)のみを分解し、分解されずに残った異常プリオンを抽出・濃縮したのち、試薬により発色させ、色の濃さで判定する方法です。
エライザ法は、感染の疑いのある牛を見逃さないための検査であるため、短時間(4~5時間)でたくさんの検体を検査できる利点がある反面、感受性が高いため、BSEに感染していない正常な牛でも【陽性】と判定されてしまうことがあります(=いわゆる擬陽性)。
スクリーニング検査で陽性の結果が出たものについて、国の機関で次の3つの方法により確認検査を実施し、厚生労働省の専門家会議において総合的に判定します。
検査機関:国立感染症研究所又は北海道大学
タンパク質分解酵素で正常プリオンを分解させた後、含まれるタンパク質を大きさ・構造の違いにより電気的に分け、異常プリオンと同じところに分離されたタンパク質を抗体として反応させて判定する方法です。
電気泳動により、他のタンパク質と分離することにより、エライザ法よりも擬陽性が出にくい(=精度が高い)ですが、判定までに12時間程度の時間が必要です。
検査機関:国立感染症研究所又は北海道大学
牛から採取した脳組織を細切し、異常プリオンに反応する抗体で染色して組織中に異常プリオンが存在するかどうかを直接顕微鏡で観察する方法です。
染色程度や空胞を観察して判定します。判定までに2~3日程度必要です。
ウエスタンブロット法と並行して検査しますが、どちらか一方が陽性となれば原則としてBSE陽性と判定されます。
検査機関:国立感染症研究所又は北海道大学
薬品固定し、薄切りした組織を染色して顕微鏡で観察し、組織病変の有無を確認します。
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