更新日:2023年12月22日
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酒田港は、山形県の北部、日本海に注ぐ最上川の河口部に発展した港で、古くから日本海沿岸や内陸河川交通の要衝として発展してきました。昭和26年の港湾法の施行とともに、国際または国内における海上輸送網の拠点となる港として重要港湾の指定を受け、また、山形県総合発展計画において地域開発の中核をなす港湾として位置付けられたことから、現在の本港地区において開発及び整備が計画的に進みました。昭和40年代に入り、港湾貨物量の増大と船舶の大型化への対応、並びに地域振興のため、本港地区の北方約3kmの地点に掘込式の開発拠点新港(現在の北港地区)が建設され、昭和49年11月のソ連船第一船入港をもって開港を迎えました。
現在、本港地区においては、1万5千トン級1バース(西ふ頭岸壁)、1万トン級2バース(大浜ふ頭第1岸壁)を保有し、北港地区においては、5万トン級3バース(古湊ふ頭第1号岸壁1バース、高砂第2号岸壁1バース、専用岸壁1バース)、1万5千トン級3バース(古湊ふ頭第2号岸壁1バース、古湊ふ頭第3号岸壁1バース、専用岸壁1バース)を保有しています。
酒田港周辺においては、平成3年に庄内空港が開港、平成13年に東北横断自動車道酒田線(日本海東北自動車道)の酒田みなとICが開通するなど、県内内陸地方、仙台及び首都圏を連絡する高速交通ネットワークの整備拡充が進んでいます。また、海上では、平成4年に中国黒竜江省と酒田港を結ぶ航路東方水上シルクロードが、平成7年には韓国釜山港と酒田港を結ぶ定期航路酒田・釜山定期コンテナ航路が開設、平成12年からはコンテナクレーンやCFS上屋を備えた国際ターミナルが供用され、近年急速に活性化している環日本海圏経済交流における外内貿・生産・交流の拠点として、酒田港の果たす役割はますます重要となっています。さらに、平成29年には外航クルーズ船が初寄港するなど、地域振興や国際交流に大きく寄与しています。
平成15年4月には国土交通省から「総合静脈物流拠点港(リサイクルポート)」の2次指定を受け、指定後は、リサイクル貨物の取扱量の増加や酒田港に隣接する酒田臨海工業団地へのリサイクル関連企業の進出が見られ、また、風力発電型風車の稼動が始まるなど、変貌する酒田港の新たな姿が見えつつあります。近年では、平成22年8月 「重点港湾」、平成23年11月 「日本海側拠点港」、平成29年「ポート・オブ・ザ・イヤー2016」に選定され、新たな時代に向けて着実に歩を進めています。
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