ホーム > AMR(薬剤耐性)等対策について
更新日:2024年11月28日
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村山保健所及び山形市保健所では、令和5年6月に「村山AMR(薬剤耐性)等対策ネットワーク」を設置し、村山管内の医療機関、医師会・薬剤師会等と連携を図りながら、村山地域一体となった感染対策を行うことを目的に、地域における薬剤耐性等に関する動向調査や情報共有、感染対策等に取り組んでいます。
日本では、2016年に『薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン』を策定し、抗菌薬等に対する薬剤耐性菌の発生をできる限り抑えるとともに、薬剤耐性菌による感染症のまん延を防止するための戦略と目標を示しました。
今回、多くの方々に「薬剤耐性」について知ってもらうため、抗菌薬の正しい使用と管内の薬剤耐性にかかる状況を以下にまとめましたので、ご覧ください。
抗菌薬が効かない薬剤耐性菌が増えると、これまでは適切に治療をすればよかった感染症の治療が難しくなってしまいます。重症化しやすくなり、死に至る可能性が高まります。薬剤耐性菌を増やさないために、抗菌薬を正しく理解し、正しく使用しましょう。
1.かぜに抗菌薬は効きません
➞抗菌薬は細菌と戦う薬です。多くのかぜはウイルス感染であり、ウイルスには抗菌薬は効きません。受診の際、抗菌薬の処方を希望することはやめましょう。
2.処方された抗菌薬は医師の指示通り服用しましょう
➞医師は、患者の状態に応じて抗菌薬を処方しています。処方された抗菌薬は医師の指示通り、最後まで飲み切りましょう。抗菌薬をとっておいたり、別の機会に飲んではいけません。また、抗菌薬をあげたり、もらったりしてはいけません。
3.わからないこと、困ったことは、医師や薬剤師に相談しましょう
4.日頃からの感染症予防が大切です。感染症を予防するため手洗いを励行しましょう。咳やくしゃみが出るときは、人に感染を広げないように咳エチケット(マスクの着用、マスクがない場合はハンカチや袖の内側で口や鼻を覆う)が重要です。
5.ワクチンで予防できる感染症は、ワクチン接種を検討しましょう。
❖情報サイト「かしこく治して、明日につなぐ」(外部サイトへリンク)
今年度、村山地域の実情を把握するため、村山地域の病院を対象に、薬剤耐性菌の耐性率を調査しました。表1に、AMRアクションプラン目標値との比較を、表2に、村山AMR等対策ネットワークで集計、算出した耐性率を示しました。
薬剤耐性菌の増加と抗菌薬等の適正使用の推進に向け、今後も経年的に調査を行うとともに、公表してまいります。
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