適応の取組
気候変動適応に関する分野別適応策
県では、気候変動の影響による社会的・経済的な被害や損失を最小限に抑えるとともに、新ビジネスの創出など新たな発展につなげることを目指した分野別の取組みを推進します。
1)農林水産業分野
- 農作物の高温耐性品種の開発やかんきつ類など暖地型作物の導入の検討など、温暖化に対応した栽培技術の開発を進めます。
- 家畜の暑熱によるストレス軽減技術の開発や暖地型飼料作物の栽培技術の確立に向けた研究開発を進めます。
- 水産資源について、気候変化に対応した養殖生産・資源造成技術と魚種の変化に対応した漁獲技術の研究開発等により生産性向上や資源の持続的利用管理技術の確立を図ります。
これまでの成果とこれからの対応
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2)水環境・水資源分野
- 湖沼・ダム湖、河川等の水温上昇や水質変化について調査・研究を進めるとともに、渇水に対応するため関係者間での緊密な情報共有を図ります。
これまでの成果とこれからの対応
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3)自然生態系分野
- 病害虫の北上や高標高化による森林被害について、森林生態系のモニタリング等により影響を把握し、対策を講じます。
- イノシシやニホンジカ等の野生鳥獣の適正な管理を推進し、農林水産被害等の軽減を図ります。
- 外来生物の生息状況や生態系の変化等について、自然環境のモニタリング調査等により状況を把握し、特に対応が必要な外来種の捕獲や採取の対策を講じます。
これまでの成果とこれからの対応
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4)自然災害・沿岸域分野
- 河川改修や想定最大規模降雨に対する洪水ハザードマップ作成等を推進するとともに、流域のあらゆる関係者が共同して流域全体で水害を軽減させる「流域治水」を計画的に推進します。
- 河川管理施設、砂防えん堤やがけ崩れ防止施設等の整備を進めるとともに、砂防施設の効率的・効果的な維持管理を進めます。
- 分かりやすい防災情報の発信や地域防災力の強化等、防災教育と連携した気候変動への適応に関する県民への普及啓発を行います。
これまでの成果とこれからの対応
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5)健康分野
- 熱中症発生状況等に応じた注意喚起や、予防・対処法についての普及啓発を行います。
- 蚊が媒介するデング熱等の感染症の発生及びまん延に備えた情報収集と県民への情報提供を行います。
これまでの成果とこれからの対応
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6)産業・経済活動分野
- 企業等の事業内容に即した気候変動適応の推進や、新たな適応ビジネスの創出につながるよう気候変動影響に関する情報提供を行います。
- 降雪開始時期の遅れや降雪量の減少に左右されない通年型の観光誘客対策の検討を行います。
これまでの成果とこれからの対応
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7)県民生活分野
- 病院等の公共施設や水道・交通・通信等の重要インフラについて、短時間強雨や巨大台風等の災害時にもその機能を維持できるよう、施設・設備の強靭化を図るとともに、被害が発生した場合に迅速な対応ができるよう関係事業者との連携体制を強化します。
これまでの成果とこれからの対応
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適応策データベース
気候変動適応情報プラットフォーム(A-PLAT)では、適応の取組事例を紹介しています。
適応について理解を深めるのにご活用ください。