山形県の肝炎対策について
わが国の肝炎ウイルス(B型・C型)感染者は、国内に約350万人いると推計され、国内最大の感染症ともいわれています。また、ウイルス性肝炎(B型・C型)は、自覚症状に乏しく感染に気付きにくい感染症であり、適切な治療を受けずに放置すると、徐々に肝臓の細胞が壊れ機能が失われて行き、肝硬変や肝がんといったより重篤な病態に進行する恐れがあります。
県では、早期発見のための肝炎ウイルス検査や早期治療のための医療費助成事業の実施により、重症化予防に取り組んでいます。また、肝がん・重度肝硬変の患者に対し入院医療費の助成を行っています。
リーフレット「正しく知ってきちんと防ぐウイルス性肝炎」(PDF:462KB)
山形県肝炎対策指針(第3期)
- 県では、令和6年4月からの5年間を取組期間とする「山形県肝炎対策指針(第3期)」を策定し、肝炎対策の一層の推進を図ることとしています。
詳細は以下のファイルをご覧ください。
(参考1)山形県肝炎対策指針(取組期間:平成31~令和5年度)について
(参考2)山形県肝炎対策指針(取組期間:平成26~30年度)について
山形県肝炎対策協議会
- 本県におけるウイルス性肝炎の検査、保健指導、治療及び正しい知識の普及啓発を総合的に推進することを目的として、次の事項を協議する協議会を設置しています。
- 山形県肝炎対策指針の策定等肝炎対策の基本的方向及び具体的展開方針
- 本県肝炎対策の評価
- 肝炎治療特別促進事業における対象患者の認定
詳細は以下のファイルをご覧ください。
肝炎ウイルス検査
- 肝炎ウイルス(B型・C型)感染者の早期発見を目的に、肝炎ウイルス検査を実施しています。
- 肝炎ウイルス(B型・C型)に感染しているかどうかは、採血検査でわかります。採血だけなので短時間で済み、また、数週間で検査結果をお知らせできます。
- 県では、保健所における相談・検査事業を実施するとともに、委託医療機関における委託検査事業を行っています。
- 検査の日時や対象者の要件等については「山形県の肝炎ウイルス検査」を御覧ください。
※その他、お住まいの市町村においても住民検診として肝炎ウイルス検診が実施されています。詳細内容については市町村の保健部局にご確認ください。
肝炎ウイルス陽性者の初回精密検査費用及び定期検査費用への助成
- 肝炎ウイルス(B型・C型)検査で陽性となった方が、専門医療機関において精密検査を受診した場合の自己負担額を助成しています。
- 肝炎ウイルス(B型・C型)の感染を原因とする慢性肝炎、肝硬変、肝がん患者(治療後の経過観察を含む)の方が、肝炎専門医療機関において定期検査を受診した場合の自己負担額(の一部)を助成します。(年2回分初回精密検査を含む)
- 対象者要件や提出書類等については、「肝炎ウイルス検査陽性者の初回精密検査及び定期検査費用の助成」をご覧ください。
B型・C型肝炎の治療費への助成
- ウイルス性肝炎(B型・C型)は、抗ウイルス療法によって、肝硬変、肝がんといった重篤な病態を防ぐことが可能な疾患です。(抗ウイルス療法は、B型肝炎に対するインターフェロン治療及び核酸アナログ製剤治療、C型肝炎等に対するインターフェロン治療及びインターフェロンフリー治療)
- しかしながら、抗ウイルス療法は、月額の医療費が高額な場合や、長期間に及ぶ治療によって累積の医療費が高額となる場合があります。
- 県では、医療機関を受診しやすいよう、医療費の自己負担額の一部を助成し、早期治療を促進しています。(医療保険適用治療に係る医療費に限る。また、当該治療を行うために必要となる初診料、再診料、検査料、入院料、薬剤料は助成の対象となりますが、当該治療に無関係な治療は助成の対象になりません。)
- 対象者の要件や提出書類等については、「ウイルス性肝炎治療に係る医療費助成」をご覧ください。
肝がん・重度肝硬変の治療費(入院・外来医療費)への助成
- ウイルス性肝炎(B型・C型)は、肝硬変を発症し、最終的に肝がんや重度肝硬変に至ることがあります。
- 肝がんは再発率が高く、長期的に治療を繰り返すことが多く、重度肝硬変では合併症の治療を繰り返すことがあります。
- 県では、B型・C型肝炎ウイルスに起因する肝がん・重度肝硬変患者の入院・外来医療費の自己負担額の一部を助成しています。
- 対象者の要件や提出書類等については、「肝がん・重度肝硬変治療に係る入院・外来医療費助成」をご覧ください。
保健所における肝炎に関する相談・検査窓口
保健所 |
所在地 |
担当課 |
電話番号 |
村山保健所 |
山形市十日町1-6-6 |
保健企画課 |
023-627-1117 |
最上保健所 |
新庄市金沢字大道上2034 |
保健企画課 |
0233-29-1268 |
置賜保健所 |
米沢市金池7-1-50 |
保健企画課 |
0238-22-3002 |
庄内保健所 |
三川町大字横山字袖東19-1 |
保健企画課 |
0235-66-4920 |
山形県肝炎医療コーディネーターの養成
- 県では、「山形県肝炎医療コーディネーター」の養成に取り組んでおり、令和4年12月1日現在で179名(所属機関一覧(PDF:145KB))を認定しています。
- コーディネーターは、肝炎患者や肝炎ウイルス検査陽性者の早期発見を図るとともに、行政機関や医療機関によるフォローアップや支援が円滑に行われるよう活動することを役割としています。
山形県肝炎医療コーディネーターの養成及び活用に関する要綱(PDF:159KB)
特定フィブリノゲン製剤及び特定血液凝固第IX因子製剤によるC型肝炎感染被害者を救済するための給付金の支給に関する特別措置法について
国では、出産や手術での大量出血などの際(平成6年度以前)に特定の血液製剤を投与されたことによって、C型肝炎ウイルスに感染された方等に給付金の支給を行っています。
詳しくは、下記の厚生労働省ホームページをご覧ください。
特定B型肝炎ウイルス感染者給付金等の支給に関する特別措置法について
国では、集団予防接種等(昭和23年7月1日から昭和63年1月27日までの間に限る)の際の注射器の連続使用により、B型肝炎ウイルスに感染した方と、その方から母子感染した方等に給付金の支給を行っています。
詳しくは、下記の厚生労働省ホームページをご覧ください。
関連リンク