更新日:2023年9月22日
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クロマグロ改良型はえ縄漁具について漁業試験調査船による試験操業を行い、大型魚漁獲の有効性を確認しました。
北上期におけるクロマグロの漁獲確率と水温の関係についてロジスティック回帰分析を行ったところ、漁獲確率が0.2、0.5、0.8となる水深1mの水温は、それぞれ17.2℃、19.6℃、22.2℃であることが分かりました。
山形県本土側沿岸域における藻場造成は、成育環境の制限が少ないヨレモク等多年生ホンダワラ類を主体に用いることが最適でであるうえ、流動条件が整っている場合、アカモクとの混成群落を造成することで効果を早期に発揮可能となり、効率化が図られることが分かりました。
本県沿の底びき網漁業で漁獲されたハタハタの粗脂肪量は10月に最も高くなり、生殖腺重量指数は雄が10月、雌は12月に最大となることが明らかになりました。
本県沿岸で漁獲されたマダイを簡易蓄養水槽で活け越しし、神経締め処理を施したところ、「活け」の状態が長く保たれることが示されました。
活け越ししたマダイは、神経締めの手順によって鮮度保持効果に大きな差が出ることが示されました。
2010年から2012年に放流されたヒラメ種苗の回収率を求めたところ、0.22~0.78%であり、以前より低水準で推移していた。回収率低下の要因として、放流時期が遅れることで高水温の影響を受けやすくなり、放流後の減耗が増加している可能性が示唆されました。
放流したトラフグの回収率は0.09~0.52%、費用対効果は0.2~0.9と推定されました。
ヤナギムシガレイの漁獲動向予測モデルに過去の漁獲圧を加味することにより、予測値と実際の漁獲量との当てはまりを改善することができました。
7月の180m以深の稚魚調査は、マダラ、マガレイ、ヤナギムシガレイ、ソウハチおよびアカガレイの当歳魚量を把握するために有効であると考えられます。
コッドエンド部の強度と排泥能力の向上を目的とする調査用餌料曳網の改良を実施し、泥が多い底質の調査地点における漁具の破損を防ぎ、かつ1回あたりの操業時間を短縮することができ、調査を効率化させました。
天然イワガキを餌環境が良好な漁港内で1ヶ月蓄養したところ、蓄養前後で身入り度に差は見られませんでしたが、同時期に天然に生息するイワガキに比べて身入り度は良好でした。
高圧ジェットポンプを用いて岩盤清掃を実施したところ、従来の手作業に比べて十分な除去能力を有しており、低労力で長時間にわたる作業が可能であることが明らかになりました。
井戸水を用いた冷却により、夏期の高水温期の成熟による枯死を防止することができ、年間を通して屋内水槽内で藻体を維持することが可能になりました。
天然海域に放流したトラフグ稚魚は、放流3日後には摂餌しており、主要な餌料生物は海産甲殻類であることが明らかになりました。
山形県沖で漁獲された種類不明フグは、DNA分析を行ったところ「ゴマフグ(父親種)」と「トラフグ(母親種)」、「マフグ(父親種)」と「トラフグ(母親種)」の雑種であることが分かりました。
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