ホーム > 健康・福祉・子育て > 健康 > 保健所・保健師 > 置賜保健所 > 置賜保健所 お知らせ > 感染症発生動向調査事業について > ヘルパンギーナ
更新日:2024年7月3日
ここから本文です。
ヘルパンギーナは、コクサッキーA群ウイルスをはじめとしたエンテロウイルスによる感染症です。エンテロウイルスは、のどや腸で増殖し、唾液や便に排出されます。感染経路は、飛沫感染・接触感染・経口感染(糞口感染:便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)があります。潜伏期間は2~4日で、症状が治った後も2~4週間は便からウイルスが排出されますので注意が必要です。毎年5月頃から流行し始め、7月がピークとなります。夏風邪の代表的な疾患です。患者は5歳以下の乳幼児に多いといわれており、1歳代がもっとも多いです。流行時期や好発年齢は手足口病と似ています。
突然の39~40度の高熱に続いて咽頭痛が出現し、咽頭発赤が顕著になります。また、口の奥に1~2mm程度の水疱性の口内炎ができ、やぶれて潰瘍化したりするので痛みが伴い、食欲不振になりますが、1週間ほどで熱も水疱もひくケースがほとんどです。
合併症としては、まれに無菌性髄膜炎や急性心筋炎などがあります。頭痛や嘔吐などの症状に注意してください。
特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が中心となります。のどの痛みのため、食欲不振による脱水症に注意しましょう。ヨーグルトやゼリーなど刺激が少なくやわらかいものが食べやすいようです。
しかし、まれに合併症を引き起こす可能性もあるため、経過観察をしっかりと行い、頭痛やおう吐、発熱が続く場合は、主治医に相談してください。
予防としては、手洗いうがいを行い、タオルの共用はやめましょう。特におむつを交換する時には、排泄物を適切に処理し、しっかりと手洗いをしてください。
過去10年間の全国の流行状況はこちらをクリックしてください。
全国感染症発生動向調査週報(IDWR)(外部サイトへリンク)
お問い合わせ