更新日:2024年7月3日

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伝染性紅斑

1.伝染性紅斑とは

 伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19型による感染症です。両頬がリンゴのように赤くなることから「リンゴ(ほっぺ)病」と呼ばれることもあります。感染経路は、飛沫感染や接触感染があります。 潜伏期間は10~20日で、幼少児(2~12歳)に多いですが、乳児、成人が罹患することもあります。また、不顕性感染(感染していても症状がない)や軽い症状で終わることも多いのですが、妊娠中(特に妊娠初期)に感染した場合、まれに胎児の異常(胎児水腫)や流産が生じることがあり、感染には注意が必要です。

2.症状

 左右の頬に境界鮮明な紅い発疹が現れ、その後、四肢に網目状(レース状)に広がります。これらの発疹は1週間程度続き、また、かゆみを伴う場合もあります。紅斑は日光や入浴の刺激で悪くなることがあります。大人が感染した場合は頬部の紅斑は少ないようです。頬に発疹が出現する7~10日前に、上気道炎症状(のどの痛みや鼻水、咳など)が出ることがあり、この時期にウイルスの排出が最も多くなります。発疹が現れる時期にはウイルスの排出量は低下し、感染力もほぼ消失します。

 発疹の他に、関節炎、貧血、血小板減少、脳炎などを合併することがあります。

3.治療と予防

 特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が中心となります。

 予防としては手洗いうがいをしっかり行い、咳エチケットをしましょう。症状があるときはマスクを利用したり、咳やくしゃみをするときは、ハンカチなどで口をおおいましょう。また、妊娠中あるいは妊娠の可能性がある女性は、感冒様症状の方との接触をできる限り避けるよう注意が必要です。

4.全国の流行状況

過去10年間の全国の流行状況はこちらをクリックしてください。

全国感染症発生動向調査週報(IDWR)(外部サイトへリンク)

参考

伝染性紅斑とは(国立感染症研究所)(外部サイトへリンク)

お問い合わせ

置賜総合支庁保健福祉環境部保健企画課感染症対策担当

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